スノーピークの2018年新作テント、エントリーパックTT。3月下旬の発売分は全て売り切れてしまい、再販は4月の下旬頃になるそうですね。
しばらくこの人気は続くのではないでしょうか。なんと言ってもスノーピークのテントとタープセットが破格の53,784円で手に入るのですから。
購入しようか迷っている人も多いと思います。
そこで、先日キャンプ場にてエントリーパックTTを設営して1泊して来たので、実際に使ってみたメリット・デメリットを書いてみます!
目次
エントリーパックTTのメリット
先日、グリム冒険の森にてエントリーパックTTを実際に設営して、1泊のファミリーキャンプデビューをしてきました。
その時エントリーパックTTを使ってみて感じたメリットは5つあります。
- シェルターとして使える
- 前室が広い
- 風に強い
- サイドの入り口が便利
- 設営・撤収が楽
まずはメリットから詳しく説明していきます!
その1 シェルターとして使える
出典:スノーピーク
この日は4月中旬ということで、山の朝はまだまだ冷え込む時期。タープの下で開放的に朝食!といきたいところでしたが、妊婦の奥さんと小さな息子には少し酷。
そこで朝起きたらまずタープとインナーテントを撤収してしまい、ヴォールトをシェルターとして使ってみました。
これが以外にも快適でした。シェルターの中に入ることで風や冷気が防げるので、この使い方ができるのはありがたいなぁと思いました。
アメニティドームには無いヴォールト最大のメリットと言ってもいいかもしれません。
天井高は150cmなのであまり高くありませんが、我が家は写真と同じローチェア30を使ったロースタイルリビングなので、問題ありませんでしたよ^^
出典:スノーピーク
また、夏は写真のようにフルオープンにして開放的な日よけシェルターとしても使えそうです。タープと合わせて広いリビングダイニングを作れば、友達一家とのデイキャンプなんて時でも活躍してくれそうですよね。
ちなみに我が家のテーブルはバイヤーオブメインのロールットプテーブルを使っています。高さが40cmなのでローチェア30と相性がいいんです^^
バイヤーオブメイン パンジーン バレーローロールトップテーブル
その2 前室が広い
ヴォールトの前室はアメドに比べてゆとりがあります。写真のようにローチェア30×2とローテーブルがピッタリ収まるサイズ感です。
こうした使い方以外にも、ちょっとテントを離れるときや、就寝時に大切な道具などをしまっておくのにも十分なスペースとなります。
CHECK
余談ですが、ここにエルパソのメキシカンラグがいい具合にフィットするんです
エルパソのメキシカンラグといえば、オシャレなキャンプサイトで良く見かけるアイテム。
見た目も良いですが、生地がしっかりしていて丈夫で厚みがあるので、一般的なレジャーシートに比べてお座敷スタイルが快適になります。
その3 風に強い
私がグリム冒険の森に行った時は、結構強い風が吹いていました。
吹いたり止んだりを繰り返すような感じではありましたが、軽いものは重しをしておかないと簡単に飛ばされるぐらいです。
そんな中での設営は苦労しましたが、張り綱まで全て張ってみると強い風が吹いても受け流しているように感じました。(写真はアメニティドームのもの)
アメニティドームをはじめ、スノーピークのテントシリーズは地上高を最低レベルに抑えています。なおかつ、シルエットの丸みを持つ部分を多くして風がテントの上を通っていくように設計しています。
室内高が高いテントは確かに立って作業したり着替えをする際に便利。しかし、あらゆるフィールドでは風のダメージを受けやすく、場合によってはフレームの破損や崩壊を招く原因にもなります。
引用:スノーピーク
その4 サイドの入り口が便利
エントリーパックTTを初めて見たときは、「この入り口っているのかな??」と思ったのですが、これが意外と便利なんです。
そう感じたのが夜にヴォールトの前室で一人晩酌をしていた時。
4月中旬の山はまだまだ寒かったので、フロントパネルを締め切っていたのですが、トイレに行こうと立ち上がったら内側からフロントパネルを上げるのは結構やりずらいことに気付きました。
というのもフロントパネルはこのように鋭角になっているので、
この鋭角の先端からファスナーを上へ上げるとなると、内側からはやりずらいのが分かりますよね(^^;)
その点サイドパネルは、より立ち上がっている面にあるので開けやすいわけです。
あと基本的に出入りはフロントパネルをロールアップしておいてそこからになると思うのですが、横からも入れるのは回り込む手間も省けるので、そういった面でも助かります。
その5 設営・撤収が楽
エントリーパックTTのヴォールトは、構造がシンプルなので設営がかなり楽です。設営が楽ということは撤収も楽でした。
幕の大きさも4人家族(大人2人+子供2人)を想定しているので、大きすぎず手間取ることはありません。
また、シェルターとしても使えるので、朝ご飯前にタープとインナーテントは片付けてしまって必要であれば乾燥させている間に、残ったヴォールトのシェルター内で朝ご飯にする。
というように段取り良く撤収ができるのもメリットかと思います。
続いてデメリットを。
エントリーパックTTのデメリット
私がデメリットと感じたことは4つありました。
- ジェラルミンペグが軟弱
- 室内高が低い
- 張り綱が多い
- 区画サイトでは小川張りできないこともある
それぞれ説明していきます。
その1 ジェラルミンペグが軟弱
設営の手順の記事でも書きましたが、付属のジェラルミンペグがめちゃくちゃ軟弱です。笑
今回で10本近くは曲がってしまいました。
試し張りをしたのが公園の芝エリアだったので、ペグダウンに苦労はしませんでしたが、今回のグリム冒険の森のAC電源サイトはこのように、
ほぼ砂利でした。
ペグダウンの位置によっては力ずくでも中々刺さっていかなくて、終いには折れ曲がる。の繰り返しで時間もかかってしまいました。
私のペグダウンが下手クソということもあるかもしれませんが、「タープに付属しているスチールペグにしてくれたらいいのに・・・」と思ってしまいます。
もし私のようにキャンプ初心者の方が、エントリーパックTTを砂利の多いサイトに張る場合は、一応ソリッドステークなど頑強なペグを持っていくことを強くオススメします。
スノーピーク(snow peak) ソリッドステーク20【4点セット】
今回は5本ほど持って行きましたが大活躍でしたよ。ジェラルミンペグが折れ曲がってしまった場所にも真っ直ぐ突き刺さっていきましたから^^
私は合わせてこちらのペグハンマーも使っています。
ハンマーなんてなんでもペグは打てますが、こちらはペグ用に開発したハンマーということでヘッドが銅になっていて衝撃を吸収して手を疲れにくくしてくれるとのことです。
あとペグを抜くのに便利な機能も持ち合わせています。
出典:スノーピーク
その2 室内高が低い
出典:スノーピーク
分かってはいたものの、やっぱり室内高150cmは低いです。(私は身長174cm)
撤収の際にテント内のシュラフやインフレーターマットを室内で片付けていた際、中腰で作業していたらだんだん腰が痛くなってきました。笑
しかしメリットで上げましたが、低い設計のお陰で耐風性が増しているのでここはしょうがないですね。
あとスノーピークは基本的にテントは寝床という考えがあるらしいです。
確かに今回キャンプをしてみて、寝床の準備と撤収以外でインナーテントに入ったのは寝てる時だけでしたから、最低限の高さで十分なのかもしれません。
その3 張り綱が多い
ヴォールトの張り綱は16本あります。
これがどれぐらい多いかというと、アメニティドームで6本。巨大サイズのランドロックで12本。なのでかなり多い部類になると思います。
それだけペグダウンも必要になってくるので、今回の『砂利サイトvsジェラルミンペグ』では苦労しましたよ。汗
かまぼこ型テントは、恐らくその構造が故にフレームだけだと強度が低いんだと思います。その代わりに「張り綱をたくさんして強度を増しましょう」ということなんでしょうね。
しかし、風が弱い時は最低限の本数をやっておけばいいんではないでしょうか!?(張り綱を減らすのはメーカー推奨ではないので自己責任でお願いします。)
その4 区画サイトでは小川張りができないこともある
出典:スノーピーク
これはデメリットという程のことでもありませんが、上の写真のように小川張りして綺麗に一続きに張りたい人にとっては区画サイト向きではないのかもしれません。
何故かというと、エントリーパックTTを小川張りした時の最大長は16m以上もあるからです。
この通り収まる区画サイトって中々ないんじゃないかと思います。
現にグリム冒険の森のAC電源サイトは約9×9mの区画でしたので、私はタープを斜めに収めました。
とは言え、テントとタープをどう収めるかを考えるのも楽しかったですし、上手く収まればそれはそれで嬉しかったりしますよ^^
でも小川張りしたエントリーパックTTの流線型はやっぱり綺麗なので次はフリーサイトで小川張りしようかなと思っています。
まとめ
もうすぐ5月でゴールデンウィークも控えていて、いよいよキャンプにはちょうどいい季節が始まりますよね。
「今年こそ家族でキャンプ!」と思っている人も多いと思います。
そんな今年からキャンプを始める人には特に、もちろんそうで無い人にもエントリーパックTTは非常にオススメのテントとタープのセットです。
私はデメリットも踏まえた上で今回上げたメリットがあるので、デビューテントをエントリーパックTTにして本当に良かったと思っています。
もしあなたが購入しょうか迷われているなら、参考になっていれば幸いです。
以上、エントリーパックTTを私がキャンプ場で使ってみて感じたメリットデメリットでした。
スノーピーク snowpeak エントリーパックTT用 マットシートセット
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