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サバティカル『アルニカ』を他2つの人気トンネルテントと徹底比較!最強テントはどれだ!?

投稿日:2020年2月13日 更新日:

今回は、サバティカルより2020年3月下旬に発売予定のアルニカにとって、

比較対象になりうるであろう他2社の人気トンネル型テントとの比較を書いていきます。

アルニカの比較候補

まずはアルニカ。

このテントの私が思う優秀さについては別記事にてどうぞ。

そして以下が比較対象の2テントです。

1 ノルディスク レイサ6

 

アルニカを語る際に避けては通れない名がこのノルディスクのレイサ6。(6人用の6です)

明らかにパクッ参考にしたであろうデザインです。

レイサといえば白熊会芋虫組という、レイサによって繋がった人たちが開く大規模なオフ会があるほど人気の幕です。

カラーはグリーンもありますが、比較対象にするのは日本限定のジャパンベージュという色です。

2 DOD カマボコテント3 M

トンネル型テントで今最もキャンプ場で見かけるのがこのカマボコテント。

こちらは2020年に改良して登場予定の3。

圧倒的なコスパを誇り、2までの人気から3は初回販売から抽選方式が取られています。

サイズがSMLとありますが今回比較対象にするのはMです。

ではここから以下5つのポイントで比較していきます。

  1. 居住性
  2. ギミック
  3. 性能
  4. デザイン
  5. 価格

居住性

全体サイズ

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

奥行き 620cm 645cm 640cm
320cm 295cm 300cm
高さ 210cm 210cm 195cm

奥行きはカマボコとの僅差で、最も長いのがレイサです。

そして最も幅を有するのがアルニカ。320cmとゆとりがあります。

高さはアルニカとレイサが同じで210cm。

ただしこの2つは前後入口側が中央よりも低く、アルニカ175cmレイサ180cmとなっています。

その点カマボコは高さが195cmで面一になっています。

インナーテントサイズ

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

インナー奥行き 220cm 230cm 220cm
インナー幅 300cm 280cm 280cm
インナー高さ 約195m 200cm 170cm

続いて、インナーテントのサイズですがどれも日本人の家族4人ぐらいで使う分には十分に感じます。

(アルニカの高さはカタログに記載がなかったので、おおよそで出しています。)

高さはカマボコが170cmと少し低めです。

リビングサイズ

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

リビング奥行き 約375cm 390cm 395cm
リビング幅 320cm 295cm 300cm
リビング高さ 210cm 210cm 195cm
リビング面積 12m2 11.5m2 11.9m2

リビングは長い時間を過ごす場所なので重要ですよね。

(レイサとカマボコは正確な数字ですが、アルニカの奥行きは、インナー後部とフライ後部入口パネルの隙間の長さがカタログに無かったので、多く見積もってカマボコと同じ25cmあると仮定して出してあります。)

奥行きと最大幅を単純に掛けて面積を出してみましたが、僅差すぎてなんとも。笑

居住性について色々数字を並べてみましたが、こりゃどんぐりの背比べですね。

どれも2ルームテントとして十分なサイズ感を持っていると言っていいでしょう。

強いて言うなら、アルニカとレイサは前後入口側が低くなっていることを考えると、ややカマボコが体感的に広く感じるかなー...。

続いてはギミックについて。

ギミック

キャノピー

  • アルニカ

アルニカはこのように前後左右で計8枚のパネルを跳ね上げてキャノピーとして使うことができます。

しかも左右3枚のパネルは繋ぎ合わせられる仕様になっているので、ポール2本で3枚とも跳ね上げが可能なのは非常に便利ですね。

これに機能によって、リビングを更に広く取ることができます。

  • レイサ6

 

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レイサは左右の入り口パネルが2枚ずつなので、計6枚をキャノピーとして使えます。

キャノピー同士を繋げる機能はないので、サイドのキャノピー2枚とも跳ね上げるには最低3本のポールがいりそうですね。

インスタで拝見したこちらの方はよく見ると、両パネルの内側を中央のポールにバンドのようなもので引っ掛けているようです。

キャノピー同士の間に結構隙間が空いてしまうので、レイサのサイドを2枚とも跳ね上げている例は少なかったです。

  • カマボコテント3

カマボコテント3は前後左右で計4枚のパネルをキャノピーにできます。

左右の3つの入り口の内、両サイドはL字に開く仕様になっていて、跳ね上げることはできないようです。

テント横にも日陰を作りたい場合には心許ないですが、DODはチーズタープという別売りのタープを連結させて、快適性を高めることを提案しています。

名付けて『チーカマ』スタイルと言うそうです。ナイスネーミング。笑

なんだか揃えて使いたくなってしまいますね。

ただ、テントにタープを連結させること自体はアルニカもレイサも可能なので、テント単体で作ることができる日陰の有効スペースとしては、アルニカが一歩リードしていると思います。

メッシュパネル

  • アルニカ

アルニカは全8パネルがメッシュパネル付なので、夏は風がしっかり通るシェルターとしても使えそうです。

  • レイサ6


photo by campism field

レイサは左右4パネルのみがメッシュパネル付となっています。

  • カマボコテント3

カマボコテント3はアルニカ同様8パネルのメッシュ使用が可能です。

2の時は無かった仕様だそうです。

メッシュ機能に関してはアルニカとカマボコが良さそうですね。

日本の蒸し暑い気候だとメッシュが多いに越したことはないと思います。ポリテントは蒸れますからね。

スカート

  • アルニカ

アルニカにはスカートが付いています。

冷気の侵入を防ぐのにかかせませんよね。

  • レイサ6

レイサにはスカートが付いていません。

このことは、度々レイサの弱点としてあげられる点となっています。

寒い時期でもレイサを使いたい人は、スカートを自作しているようです。

  • カマボコテント3

カマボコテント3はスカートが付いています。

春や秋のキャンプでも夜朝は冷え込んだり、冷たい風が吹くこともあるので、スカートは備わっていた方が安心ですよね。

さてここで一度ギミックについて表にまとめてみます。

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

キャノピー
メッシュ
スカート

比較したギミックについてはアルニカがリードした結果になりました。

中でもキャノピーの連結機能はかなり魅力的だと思います。

あとはそれぞれが独自に持つギミックもみてみましょう。

その他のギミック

  • アルニカ

アルニカの前後入口パネルの下部は少しだけまくり上げることが出来ます。

雨天時に空気を取り込みたい時に重宝するようです。横幅があるのでしっかり換気できそうです。

また、理由は後述しますが、トンネル型テントにしては張り綱が少なくて済むようになっています。

張り綱が多いと設営撤収が大変なのでこれは助かります。

  • レイサ6

インナーテントの前面に大量の収納ポケットがあり、メッシュなので中も見やすく便利です。

また、中央の仕切りのジップを閉めるとこのように2部屋に分割することも可能です。

そして大きな特徴と言っていいのが左右パネルにある4つの窓。

フルクローズにしていてもここから光を取り込んだり、外の様子を眺めることもできます。

  • カマボコテント3

インナーテントにも多くのメッシュ部分があります。暑い時期に家族4人で寝ているとインナーテントの空気って結構困るので、空気の通り道が多いのはいいですね。

また、インナーテントにコンセントを出す為のファスナーがあります。

扇風機やホットカーペットなどをインナーに入れる際に、このように入口以外から出せると便利そうです。

3つそれぞれのギミックでした。

続いては性能を比較します。

性能

耐水圧

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

3,000mm 3,000mm 3,000mm

フライシートの耐水圧は全て同じで3,000mmでした。十分な耐水圧を備えていますね。

どの幕も急な雨に降られても雨漏りの心配はなさそうです。

耐風性

  • アルニカ

アルニカは耐風テストを行ったデータは出てきませんでしたが、他2つと大きく異なる点がこのブリッジフレームが左右に1本ずつ搭載されていること。

メインフレーム4本を繋ぐことで耐風性を強化しています。

トンネル型テントの弱点を補う機能になっていることは明らかだと思います。

  • レイサ6

レイサは、風速17.5m/秒まで耐えられるようです。

どれくらいの風かというと樹木全体が大きく揺れながら、小枝が折れるほどで、風に向かっては歩けないぐらいの強風だそうです。

また、Wikipediaによると最大風速が約17m/秒以上になった熱帯低気圧を台風と呼ぶみたいです。

てことは一般的な台風並みの風までは耐えられるということか。笑

でも写真を見るとフレームが思いっきり曲がって今にも壊れそうですよね。爆

  • カマボコテント3

カマボコも17.1m/秒までは耐えられるので、レイサと同等の耐風性がありそうです。

とはいえ、17m/秒クラスの風が吹く環境になったら危ないのでキャンプ自体中止にして撤収するのが一番ですよね。

しかしキャンプ場の地形によっては台風でなくとも10m/秒ぐらいの突風なら普通に吹くこともあるので、ここまでの耐風性があれば安心ですね。

数値こそ掲載されていませんでしたが、個人的にはアルニカのブリッジフレームは非常に安心感があるように思います。

遮光性(フライシートの生地)

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

ポリエステル
ルーフ:210Dオックス
ウォール:75Dタフタ
ポリエステル60D
(リップストップ)
ポリエステル150D

アルニカが面白いなと思ったのが、ルーフとウォールで生地を変えていること。

どういうことかと言うと、まずルーフには210D(デニール)のより太い糸で、オックスフォード織のより厚い生地によって遮光性を高めています。

その上でウォールは75Dの細い糸を使ったタフタ織にすることで、軽量化を図っているのだと思います。

CHECKD(デニール)とは糸の太さを表す数値で大きいほど太い(重い)糸になります。テントには一般的に68D、75D、150D、210Dが使われるようです。

タフタ、オックスとはその糸の織り方で、タフタは縦横交互に糸を交差させた平織り、オックスは縦横2本ずつ交互に交差させた平織りのことで、オックスの方が耐久性の高い厚い生地になります。

レイサは60Dのポリエステルになるので、3つの中ではフライシートは薄く遮光性は低そうです。

その代わり、一番軽くて取り扱いはしやすいかもしれません。

また、生地が薄い分リップストップという、より引き裂きに強い耐久性を高めた加工を施しているのも特徴的ですね。

カマボコはどの部分も150Dのポリエステルでできているので、全体が均一にしっかりとした厚みのある生地になっていると思われます。

遮光性としては、3つともベージュという色が故に非常に高いとは言えないと思いますが、その中でもアルニカ>カマボコ>レイサとなりそうです。

総重量

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

20.5㎏
(ポール5.8㎏、ペグ1.9㎏)
17kg 19.5kg

総重量で1番重いのはアルニカでした。

先程のブリッジポール2本分が加算されこの結果になっているのだと思います。

逆に1番軽いのはレイサで、フライシートの薄さからこの結果になっているようです。

いずれにしても17〜20kgのテントの持ち運びはパパが買って出た方が良さそうですね。笑

デザイン

  • アルニカ

  • レイサ6

  • カマボコテント3

※ここはかなり独断と偏見によるところがあるので悪しからず※

まずパッと見の佇まいとしては、鉄板のベージュ系カラーにブラックの配色で、どれもオシャレな雰囲気です。

しかし、完全に個人的な意見ですが、カマボコはどうしてもあのウサちゃんマークが好きになれません。笑

ロゴの付いてないテキーラレッグは私も使っていますが、テントにドンと付いているとうーん...。

レイサは、ややゴールド感のあるベージュを使っているせいか、品や高級感を感じます。

アルニカに関しては、上の写真のサイドパネル跳ね上げ時の張り姿は非常に好みです。

ただ、フルクローズ時のオシャレ感はレイサに引けを取るように思います。

どうでしょうか。窓があるって洒落てませんか?笑

あと黄色のガイラインがアクセントになってるとこもまた憎い。

また、アルニカのインナーテントってシンプルすぎてなんだか物足りなさが否めません。

写真のオシャレな小物抜きにしても、インナーテントのデザインまでイケてるのがレイサです。

オシャレに見える要因の一つとして、インナーテントの色味も関係していると思います。

レイサはフライシートになじむようにインナーテントの色も薄いベージュになっています。対して、アルニカのインナーテントは真っ白なので、どうしても浮いて見えてしまうのが気になってしまいます。

んー、この2点を考えるとやっぱりデザインだけはレイサかなぁ...。

しかし、アルニカは新進気鋭メーカーの発売前の幕ということで、レイサほど確立されたオシャレイメージはありませんが、今後お洒落キャンパー御用達テントとして定着していく可能性は大いにあるのではないでしょうか。

価格

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

¥84,480 ¥170,500 ¥64,900

さて、最後は価格についてです。

ここまで色々な角度から比較をしてきましたが、それぞれのメリットデメリットを含めた時に、この価格に見合っているかと言うことが大切になってくるかと思います。

まず圧倒的に高価なのがレイサ。

通常盤のグリーンは109,999円で販売されていますが、ベージュは限定バージョンなので値段が上げられています。

カマボコは2の時は54,800円でしたが、3で約10,000円アップしました。

2の弱点であったポールの強度の弱さを改善し、DAC社のポールを採用したことなど改良点が多数あるのでその分の価格アップかと思われます。

しかしそれでも64,900円はコスパが非常に高いですね。

アルニカはそれよりもやや高めになるのですが、今回比較してきた内容を踏まえると、値段以上の価値があるテントに仕上がっているのではないでしょうか。

まとめ

今回の比較内容を★3つが満点でまとめてみます。

アルニカ

レイサ6

カマボコ3

居住性 ★★★ ★★★ ★★★
ギミック ★★★ ★★ ★★★
性能 ★★★ ★★ ★★
デザイン ★★ ★★★
価格 ★★ ★★★
星の数 13 11 12

私がカタログやネットで集めた情報から、机上の空論で比較した結果はこのようになりました。

もちろん性能に関しては特に、実際に使ってみないと分からない部分が大いにあると思います。

しかし、今回比較した内容では、アルニカはどれを取っても非の打ち所はありませんでした。

個人的には、価格以外でこれだけの圧倒的なパフォーマンスがあり84,480円は決して高くは感じないので、星3つ付けたいところでしたが、そこはやはりカマボコのコスパには敵わないので2つとしました。

総評としては、どのテントもそれぞれに強みがあり、本当にいいテント達なのですが、アルニカは他の既に人気のあるトンネル型テント以上に人気が出る可能性を秘めている、という結論に至りました。

やっぱり欲しいぞアルニカ!待ち遠しい!!

追記:2020.4.25

実は急転直下の決断で別のテントを購入してしまいました。笑

良かったらご覧ください。







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