今回はちょっとしたキャンプギアDIYの話。
以前こちらの記事で紹介した、とても優秀なキッチンテーブル「ユニフレーム キッチンスタンドⅡ」ですが、専用のジャグがあるんですね。
それを塗装することにしたのですが、中々に手こずった上にまさかの結末になったのでやり方諸々共有しておきます。
目次
ユニフレーム"キッチンtank"
価格 | 3500円(税込) |
サイズ | 約525×220×143(h)mm |
材質 | ポリエチレン |
重量 | 約1.3kg |
容量 | 約12l |
こちらがそのキッチンタンク。
こんな感じでキッチンスタンドⅡのデッドスペースにすっぽりハマって便利そうなので購入したのですが...
いかんせん色がダサい。
ってことでイカした感じに塗装をすることにしました。
まずはトップにデカデカと貼ってあるシールを剥がします。
キッチンタンクのシールを剥がす!
と思ったのですが、これがメッッッチャクチャ剥がれずらいタイプのシールだったんです...。
かなーーーり慎重に剥がしても、4角全て失敗。
メルカリなどに出ている同商品をみると、剥がすのに派手に失敗したであろう跡が付いているものを度々見かける程です。
そんなわけで、『シール 綺麗に剥がす』とググって出てきたやり方で剥がすことにしました。
必要なもの
- カッター
- 中性洗剤
- ラップ
- 粘着力のあるガムテープ等
1.カッターで網目状に傷をつける
(写真を撮ったのが次の工程をやった後なのでテカっています)
まずはカッターでタンク自体を傷つけない程度に、網目状に傷をつけていきます。
CHECK写真の感じよりもっと網目を細くしたほうが、後から楽に剥がしていけます。(私は後から気付きました)
2.中性洗剤に浸して時間を置く
洗剤は家にある台所用の洗剤ならなんでもOKです。
そして上からラップでピチッと覆って時間を置いていきます。
時間は大体30分ぐらい置きました。
CHECK洗剤に含まれる界面活性剤という成分が、シールの粘着を浮き上がらせてくれるようです。
3.ひたすら剥がす
さあこれでペローーーーーッと剥がれてくれるかな!と思いきやそう上手くはいきません。
剥がれるは剥がれるのですが、ふやけてカスになって剥がれます。
指だとかなり難しいので、カッターでカリカリとひたすら剥がしていきます。
この時点で結構疲れてきます...
半分...
お...オワタ!!!!!
スクロールすると一瞬ですが、剥がし始めてここまでちょうど1時間かかりました。
ここはなかなか根気のいる作業ですよ^^;
で、カスを洗い流すとこんな感じで表面にまだしつこい粘着成分が残りますので、仕上げの作業をします。
CHECK剥がす作業は、長時間洗剤の原液に触れることになるので、ゴム手袋の着用をオススメします。手荒れしない私でも痒くてヒリヒリしました。
4.ガムテープで粘着成分を取る
こんな感じで指に巻きつけたら後はひたすらポンポンと叩きつけるようにして、粘着成分を取っていきます。
作業後はこんな感じです。
まだ表面がデコボコしていますが、これはカッターで剥がす際に傷つけてしまったものです。
ではいよいよ塗装の作業に入ります。
キッチンタンクを塗装する!
必要なもの
- 紙やすり粗め&細かめ
- 好みの塗装用スプレー等
1.紙やすりでデコボコをなくす
紙やすりの番号は適当です。私は家にあった#320と#150を使いました。
そんなに荒すぎなくて大丈夫だと思います。
粗め→細かめとやすっていって、表面のデコボコをある程度無くします。
だいぶ綺麗になりました。
2.塗装!
これでやっと塗装に入れます...。
私が準備した塗装の材料はこちらです。
- タミヤ エアーモデルスプレー AS15 タン
- タミヤ ラッカー塗料 LP5 セミグロスブラック
- Mr.カラー カラーうすめ液
- Mr.カラー 塗料皿
- マスキングテープ
- 平筆 太&細
手持ちのヘリノックスコヨーテなどのギアに合わせてタン×ブラックで塗装することにしました。
あとユニフレームのロゴ部分もマスキングしてブラックで塗ろうと思います。
まずは蓋を外してタンク本体をタンカラーに塗装。
おおー。
一気に良い雰囲気に変わります。
そして蓋類は半つや消しブラックで染めていきます。
CHECK水の通り道となる内側にはつかないよう養生しておきましょう。
あとは、本体が乾いたところでユニフレームのロゴ周りをマスキングしてこちらもブラックで染めます。
マスキングが少しずれたので、やり直そうと剥がすと........
うおい!!!!!!!!!!!!!!!!
塗装やわ!!!!!!!!!!wwwwwwww
ちなみに本体をタンで塗装してから2日後のことです。
乾燥は十分していたのですが、これはそもそもタンクの素材となるポリエチレンは塗装が乗りづらいのが原因だそう。
やむなくロゴの塗装は諦め、剥がれた部分をタンで塗装し直し完成とすることにしました。
どうでしょうか。
あのイケていない白×青のタンクがミリタリー感のある男前タンクに変貌を遂げました。
実際にフィールドで使ってみた
1日フィールドへ持ち出して使ってみました。
(キャンプが楽しすぎてフィールドでの写真は撮り忘れました!^^;)
使用後がこちら。
あちゃーーーー。そりゃマスキングテープであれだけ綺麗に剥がれてたからそうなるよねー。
そんなに雑には扱っていませんが少しの擦れでこのザマです。
コック部分もこの通り。
上はあまり触れていないのでそこまで剥がれませんでした。
しかしアウトドア用なのにどんだけ繊細だよ!!と突っ込みたくなりますね。笑
ポリエチレンへの塗装について
これを機に少し調べてみたのですが、灯油のポリタンクなどにも使われているポリエチレンは、そもそもプロの塗装屋さんが長年研究に研究を重ねてようやく特殊な技術によって実現したもののようです。
それぐらいポリエチレンに塗料を完全に定着させるのは難易度の高いことだそう。
じゃあやはり今回のユニフレームのキッチンタンクへの塗装は諦めたほうが良いのか?
と思い調べていたら、もう少し塗装の付きを良くするものがあるみたいで、それがこちら。
染めQテクノロジィ 染めQミッチャクロンマルチ 【0.42L(420ml)】
ミッチャクロンという塗装用の万能下地材なのですが、これを塗ってからだともう少し塗装の持ちが良くなりそうな情報があったので、もしキッチンタンクを塗装する際は使ってみてください。(私は今の塗装を剥がしてまではやり直そうと思いません。笑)
CHECK--以下公式サイトより--
Q5:ミッチャクロンマルチで密着しない素材は何でしょうか?
A5:シリコンとポリエチレン(PE)は密着しません。
但し、ポリエチレンもLDPEはOKです。HDPEだけが不可です。
キッチンタンクがどちらのポリエチレンかは分かりませんが、LDならきっと上手くいくはずです。
ちなみに下記の記事にて、SOTOレギュレータストーブのステンレス部分を塗装する際にならこのミッチャクロンを使いましたが、塗装の乗りと定着が良くなりましたよ。
まとめ
塗り終わった時はイケてるタンクが完成して喜んだのですが、喜びもつかの間、あっけなく塗装が剥げてしまい、今後使うか分からなくなってきました。笑
もし同じようにキッチンタンクを塗装しようと考えている人がいたら、シールの剥がし方は紹介したやり方でいいと思うので、塗装は是非ミッチャクロンをした上からしてみてください。
さらにその上に何か強力なクリア剤など塗布したら、より耐久性も上がるかもしれませんよ!
それでは。
ユニフレーム(UNIFLAME) キッチンtank 約12L